米Grouponは現地時間2012年3月31日、2月8日に報告した2011年第4四半期決算(関連記事:Grouponが上場後初の決算発表、売上高急増なるも赤字計上)の修正を発表した。修正後の売上高は4億9220万ドルで従来の報告から1430万ドル減少。純損失は6540万ドル(1株当たり損失は0.12ドル)で、2260万ドル(1株当たり0.04ドル)拡大した。営業損益は1500万ドルの黒字から1500万ドルの赤字となった。

 修正の主な理由として同社は、より返金率が高い高価格帯に商品構成が移行するのに伴い、返金引当金の増加が発生したためと説明している。

 なお営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローは変更がないという。また2012年第1四半期の見通しも、売上高を5億1000万~5億5000万ドル、営業利益を1500万~3500万ドルとする従来予測を維持した。

 Grouponは昨年6月に新規株式公開(IPO)を申請したあとも、米証券取引委員会(SEC)から指摘を受けて9月に過去の売上高を修正した経緯がある(関連記事:Groupon、COOが就任5カ月で辞任、売上高半減の修正報告も)。同社はその後11月に店頭株式市場NASDAQに上場した。

 米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、決算の修正報告を受け、Grouponの株価は時間外取引で17.20ドルへと7%下落し、新規公開価格の20ドルを下回った。

[発表資料(プレスリリース)]
[修正済み財務諸表概要(PDF文書)]