全国主要都市での実効速度比較一覧
全国主要都市での実効速度比較一覧
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 MMD研究所は2012年3月29日、次世代データ通信サービスの提供事業者別実効速度の調査で、UQコミュニケーションズとソフトバンクが最速を記録したとの結果を発表した。4サービスについて、全国22都市で計測。UQが13カ所、ソフトバンクが6カ所で最も速かった。

 LTEとモバイルWiMAXの4サービスの実効速度を計測した。対象は、NTTドコモの「Xi」、ソフトバンクの「ソフトバンク ULTRA Wi-Fi 4G」、UQコミュニケーションズの「UQ WiMAX」、イー・モバイルの「EMOBILE LTE」の各サービス。

 計測結果によると、22カ所のポイントで最速を記録したのは、UQが13カ所、ソフトバンクが6カ所、イー・モバイルが2カ所、NTTドコモが1カ所となり、全国的にはUQが高速だった。

 また、データ通信速度の最速値(下り)は、UQが26.5Mbps(関西・JR新大阪駅)、NTTドコモが23.2Mbps(東北・JR仙台駅西口)、ソフトバンクが22.3Mbps(中部・地下鉄栄駅)、イー・モバイルが19.4Mbps(中国・JR広島駅)。

 一方、ソフトバンクは1カ所(首都圏・JR東京駅)、イー・モバイルは2カ所(中部・地下鉄栄駅、関西・西梅田)で計測不能だった。各社が公表するエリアカバー率は、UQが全国80%、イー・モバイルが全国40%、NTTドコモが全国25%、ソフトバンクが全国主要都市のみとなっている。

 MMD研究所によると、UQは全国的に実効速度が安定。ソフトバンクは都市部や半地下では通信が不安定となる場合があった。イー・モバイルはスペック値に対して実効速度の物足りなさがあり、NTTドコモは安定して通信できる一方で実効速度でやや物足りなさがあったという。

 調査期間は2012年3月16日~23日の8日間。9:00~23:00の時間帯に同条件下で各3回計測し最高速を記録した。

■変更履歴
公開当初、比較一覧表にあるNTTドコモの技術規格上における受信時最大速度に誤りがありました。修正した表に差し替えました。 [2012/4/3 15:30]