総務省は2012年3月30日、電波の有効利用のための課題や具体的方策を検討するため、総務副大臣の主催する「電波有効利用の促進に関する検討会」を開催すると発表した。(1)新たなワイヤレスシステムにふさわしい規律のあり方、(2)電波利用料の活用などによるワイヤレスシステムの高度化・普及の促進方策、(3)周波数再編の強化のための方策、(4)その他の電波有効利用の促進に関する課題を検討する。

 検討会開催の背景として、移動体通信トラフィックの急速な拡大や、新しい無線利用サービス/システムの展開などに加えて、2011年11月に行われた提言型政策仕分けにおいて「電波監理については規制改革として検討すべき、総務省電波部・電波行政のあり方についても考えるべき」「将来的な一般財源化を含め、使途拡大の方向で検討すべき。非効率的な電波利用料支出を徹底的に精査すべき」といった内容をのとりまとめがあったことを挙げ、諸課題および具体的方策を検討することが必要になったとする。第1回会合は、2012年4月11日に開催を予定する。

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