カナダResearch In Motion(RIM)が現地時間2012年3月29日に発表した2012会計年度第4四半期(2011年12月~2012年2月)の決算は、米国会計原則(GAAP)ベースの売上高が42億ドルで前年同期の56億ドルと比べ25%減少した。最終損益は1億2500万ドル(希薄化後1株当たり0.24ドル)の赤字を計上。前年同期は9億3400万ドル(希薄化後1株当たり1.78ドル)の黒字だった。

 売上高の内訳は、ハードウエアが約68%、サービスが約27%、ソフトウエアおよびその他が約5%だった。「BlackBerry」スマートフォンの出荷台数は前年同期比21%減の約1110万台で、「BlackBerry PlayBook」タブレットは約50万台出荷した。

 一時的な費用を除いた調整済み利益は4億1800万ドル(希薄化後1株当たり0.80ドル)となる。米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、アナリストらは1株当たり0.81ドルと予測していた。

 あわせて発表した2012会計年度通年(2011年3月~2012年2月)の決算は、GAAPベースの売上高が184億ドルで前年度と比べ7%減少。純利益は12億ドル(希薄化後1株当たり利益は2.22ドル)で前年度の34億ドル(同6.34ドル)から約3分の1に縮小した。

同社最高経営責任者(CEO)兼社長のThorsten Heins氏は、「当社の資産を活用し株主価値を最大化するために、パートナーシップ、合弁事業、ライセンス供与などを含めた戦略的機会を広範にわたって検討する」と述べた。なお同社は今後、業績予想の提供を行わないとしている。

 また同社は、元共同CEOのJim Balsillie氏が取締役を辞任したことを明らかにした。さらに、ソフトウエア担当最高技術責任者(CTO)のDavid Yach氏と、グローバルオペレーション担当最高執行責任者(COO)のJim Rowan氏もまもなく退任する。

[発表資料(PDF文書)]