写真●中国仕様にデザインされたNokia 800C
写真●中国仕様にデザインされたNokia 800C
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 フィンランドのNokiaは現地時間2012年3月28日、米Microsoftのモバイルプラットフォーム「Windows Phone」を搭載したスマートフォン「Lumia」シリーズを中国に展開すると発表した。CDMA通信方式に対応した「Nokia 800C」を、中国China Telecom(中国電信)との提携を通じて販売する。

 Nokia 800Cは、昨年11月より欧州などで販売している「Lumia 800」を中国仕様にデザインしたもの。3.7インチのAMOLEDディスプレイと動作周波数1.4GHzのプロセッサを搭載する。800万画素のカメラを備え、HDビデオの録画および再生が可能。ストレージ容量は16Gバイトで、Microsoftのオンラインストレージサービス「SkyDrive」に手軽にアクセスできる。

 また、3次元表示対応の地図サービス「Nokia Maps」、音楽配信サービス「Nokia Music」、運転案内サービス「Nokia Drive」のアプリケーションが標準で付属する。

 NokiaはMicrosoftと共同で中国向けWindows Phoneアプリケーションの開発を支援するプログラム「Be Top」を発表しているほか、すでにSina(新浪)、SOHU(捜狐)、Tencent(騰訊)、Renren(人人網)といった中国の大手サービスプロバイダーと提携しており、これらパートナーとの協力とBe Topを通じて中国ユーザー向けアプリケーションおよびサービスの拡充を図るとしている。

 Nokia 800Cは販売価格3599人民元(キャリアとの契約を含まない)で4月に発売する。またLumiaの廉価モデル「Lumia 610」をCDMAに対応させた中国仕様の「Nokia 610C」も2012年第2四半期に投入する予定。米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、「Lumia 710」「Lumia 900」の中国仕様版も第2四半期中に発売する計画という。

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