NTTドコモの「GALAXY Note SC-05D」
写真1●NTTドコモの「GALAXY Note SC-05D」

 NTTドコモは2012年3月28日、約5.3インチの大型液晶とペン入力機能を搭載したAndroidスマートフォン「docomo NEXT Series GALAXY Note SC-05D」を、4月6日に発売すると発表した(写真1)。3月29日から事前予約を受け付ける。

写真2●本体付属の専用ペン「S Pen」
写真2●本体付属の専用ペン「S Pen」
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 GALAXY Note SC-05Dは、韓国Samsung Electronicsが2011年9月に発表したグローバルモデルの日本版である。約5.3インチ(1280×800ドット)の有機ELディスプレイを採用。指先によるタッチパネル操作に加え、専用スタイラス「Sペン」(写真2)による手書きメモ入力に対応しているのが最大の特徴だ。実際のペンで紙のノートに書き込んでいるような操作感に近づけるため、Sペンには多数のペンタブレットを製品化してきたワコムの技術を採用している。

 例えばSペン用のメモアプリ「Sメモ」上で文字やイラストを書き込み、そこに画像データや音声データなどを貼り付けて他のユーザーと共有する、といった使い方が可能である(写真3)。またSペンにもボタンが備わっており、このボタンを押しながら画面をなぞることでアプリ自体を操作することもできる。このほか、Sメモと連携するカレンダーアプリ「S プランナー」も標準搭載している。

写真3●S Pen対応のメモアプリ「S Memo」
写真3●S Pen対応のメモアプリ「S Memo」
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写真4●GALAXY Note専用のフリップカバーが付属
写真4●GALAXY Note専用のフリップカバーが付属
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 グローバルモデルにない日本版の主な特徴は、(1)LTE方式データ通信サービス「Xi」への対応、(2)ワンセグ機能の搭載、(3)手書き入力IMEを搭載したデジタルメモアプリ「7notes with mazec」の標準インストール、(4)「dメニュー」などNTTドコモが提供するサービスへの対応、(5)本体の裏ぶたと液晶カバーが一体になったフリップカバー(写真4)の標準添付、である。

写真5●S Pen対応アプリを一覧できる「S Choice」
写真5●S Pen対応アプリを一覧できる「S Choice」
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 その他の基本スペックは次の通り。OSにはAndroid 2.3を採用。1.5GHz駆動のデュアルコアプロセッサ、有効画素数が約810万画素の背面カメラと約196万画素の前面カメラを備えている。サイズは約146.7×83×9.7mm、重さは約184g。カラーはセラミックホワイトの1種類である。バッテリー容量は、他のAndroidスマートフォンのおよそ1.5~2倍となる約2500mAhとした。

 またSamsungはSペンでの操作に対応したAndroidアプリの開発を支援するため、同社のサイト上でソフトウエア開発キット「S Pen SDK」を提供している。さらにSamsung独自のアプリマーケット「Samsung Apps」上の「S Choice」カテゴリ内で、Sペン対応アプリをまとめて公開している(写真5)。