米Microsoftは現地時間2012年3月26日、モバイルプラットフォーム「Windows Phone」向けアプリケーションの開発キット(SDK)の更新プログラム「Windows Phone SDK 7.1.1」を正式公開した。同社のWebサイトからダウンロードできる。

 Windows Phone SDK 7.1.1は、既存の「Windows Phone SDK 7.1」に新たな機能を追加したもの。具体的には、256Mバイトのメモリーを搭載したデバイス用のエミュレーターが加わり、廉価モデルの端末に適したアプリケーションの開発が容易になる。次期OS「Windows 8」環境に対応し、Windows 8搭載マシン上でWindows Phoneアプリケーションを作成することが可能になる。

 Windows 8対応に関しては、一般向けプレビュー版(Consumer Preview)での動作が確認されているものの製造段階(RTM:Release To Manufacturing)版リリースまで正式にはサポートしない。また、Windows 8の仮想化機能「Hyper-V」を有効にしている場合には、パフォーマンスが低下する可能性がある。

 そのほかWindows Phone SDK 7.1.1では、広告掲載用ソフトウエア開発キット「Microsoft Advertising SDK」がアップデートされ、512Mバイト版エミュレーターの強化、対応言語の拡大などが図られている。

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