米MicrosoftとフィンランドNokiaは現地時間2012年3月26日、両社が協力してモバイル端末向けアプリケーションの開発プログラムを立ち上げると発表した。2012年5月に「AppCampus」と呼ぶプログラムを開始し、両社折半で今後3年間に総額1800万ユーロ(約2400万ドル)を投資する。プログラムの運営・管理はフィンランドのアアルト大学が行う。

 プログラムは、Microsoftの「Windows Phone」のほか、「Symbian」や「Series 40」といったNokiaのプラットフォーム向けアプリの開発促進を狙うもので、学生や起業家など幅広い開発者に門戸を開く。また開発助成金制度を用意し、参加者はアアルト大学による指導も受けられる。

 「参加者は、アプリ開発のための設計、ユーザビリティーといった技術面と、構想の商用化を手助けするビジネス面のトレーニングを、知的財産権を100%守りながら受けられる」と両社は説明している。また開発されたアプリはMicrosoftのWindows Phone向けMarketplaceやNokia Storeで配信できる。

 なお、Windows Phone向けMarketplaceに登録されているアプリの数は6万本強。これに対し、米AppleのApp Storeで配信されているiOS向けアプリは約58万本と大きな開きがある。先ごろ公表されたモバイルアプリの開発意向調査でも、89%がiPhone向けアプリに関心を示しており、Android搭載スマートフォン向けアプリへの関心度は79%だったが、Windows Phoneという回答は36%にとどまった(関連記事:モバイルアプリ開発者のAndroidへの関心が低下傾向、HTML5採用は加速---米調査)。

[発表資料]