米Tivoは現地時間2012年3月22日に米証券取引委員会(SEC)にForm 8-K(臨時報告書)を提出し、米Microsoftとの間で争っていた特許侵害訴訟について両社が3月21日に和解に合意したことを明らかにした。

 この和解のもと、MicrosoftはTivoを相手取って米国際貿易委員会(ITC)および米カリフォルニア州北部の連邦地方裁判所で起こしていた訴訟を取り下げ、Tivoはカリフォルニア州北部連邦地方裁判所に提起していた反訴を撤回する。

 Microsoftは2010年1月に、ビデオの購入および提供に関する同社の特許技術をTivoが違法に利用しているとしてTivoを提訴した。これはMicrosoftのビデオプラットフォームを採用している米AT&Tを援護するための行動で、AT&Tは「タイムワープ」技術に関する特許を侵害したとしてTivoに訴えられていた。

 しかし今年1月に、AT&Tは2018年までTiVoに合計2億1500万ドル以上を支払うことでTivoと和解。このためMicrosoftはTivoと係争を続ける必要が無くなった。なおTivoは2009年8月にAT&Tを訴えた際に米Verizonも提訴していた。TivoとVerizon間の訴訟は現在も続いている。

[発表資料(SECへの提出書類)]