ヤフー子会社のIDCフロンティアは2012年3月22日、自社のクラウドサービスと、米ライトスケールのクラウド管理サービス「RightScale」との連携を正式に開始すると発表した。2月15日から試験サービスとして提供していたものを(関連記事)、3月23日から正式化する。

 RightScaleは、仮想マシン管理の自動化などを実現できるサービスで、IDCフロンティアのクラウドサービスも管理可能になる。さらに4月からは、RightScaleの日本語サポートを行うほか、IDCフロンティアのクラウド利用料金にRightScaleの利用料金を含めたパッケージサービスの提供も行う。

 RightScaleは、専用のスクリプトや、スクリプトを組み合わせた「サーバーテンプレート」を使って、仮想マシンの運用管理ができるというサービス。ユーザーは用意されたサーバーテンプレートを選択するだけで、アプリケーションサーバーやDBサーバーをセットアップできる。IDCフロンティアは今回、同社のクラウドサービスの仮想マシン上に「Tomcat」や「MySQL」などを展開できるスクリプトやサーバーテンプレートなどを5種類用意している。

 RightScaleはIDCフロンティアのサービスのほか、「Amazon Web Services」や「Rackspace Cloud」など、国内外のクラウドサービスに対応している。RightScaleの管理ツールからは、これらのクラウドサービスが一元管理できる。ユーザーは通常、クラウドサービスの料金とは別に、RightScaleの利用料金を支払う必要がある。IDCフロンティアは、同社のクラウドサービスの料金にRightScaleの使用料金を含めたパッケージサービスを用意することで、ユーザーの利便性を高める。