九州大学とPicoCELAは2012年3月21日、福岡県福岡市の複合商業施設「ベイサイドプレイス博多」の全域で公衆無線LANを利用できるようにしたと発表した。九州大学が開発した多段無線中継技術を用いたPicoCELAの無線LANアクセスポイント「PCWL-0100」を使って実現した。施設内であれば携帯電話網と公衆無線LAN網との間の頻繁な接続切り替えが発生しなくなり、快適に公衆無線LANを利用できるという。

 PCWL-0100は、多段無線中継技術を利用することでLANケーブルの配線が困難な場所にもAPを増設できるという。ベイサイドプレイス博多では、複数のPCWL-0100が連携することで、あたかも1台のAPが総面積1万2200平方メートルの施設の隅々までカバーしているような状況を作り出していると説明する。さらにLANケーブルの配線量を減らせるため、インフラの敷設コストを低減できるという。

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