ビジネスブレイン太田昭和は2012年3月19日、2012年3月期通期連結業績予想を修正すると発表した。売上高を修正する要因の一つとして、「IFRS(国際会計基準)強制適用延期に伴い、コンサルティング案件の需要が先送りになった」ことを挙げる。

 同社が2011年4月28日に公表した業績予想では、2012年3月期の売上高は155億円としていた。今回、発表した修正値では1.3%減の153億円とする。IFRS適用延期に伴う需要の先送りに加えて、バックオフィス系アウトソーシング事業の不振を要因として挙げる。一方で、製造業向けシステム開発案件が増加していることから、売上高は微減にとどまる見込みだ。

 営業利益と経常利益については上方修正した。営業利益は当初予想では4億6000万円だったが、70.7%増の7億8500万円としている。プロジェクト管理の徹底による原価低減や販管費圧縮が奏功したとする。経常利益も当初予想では4億7000万円だったが、70.2%増の8億円に修正した。営業利益の増加が理由という。当期純利益は当初予想と同じく、2億4000万円を見込む。

 日本でのIFRSの適用方針は現在、金融庁 企業会計審議会で議論を続けている。当初は早くて2015年とみられていたが、2011年6月の金融担当大臣発言を機に事実上の延期となった。