米IDCが現地時間2012年3月15日に発表したパソコン向けマイクロプロセッサの世界市場調査によると、2011年第4四半期の売上高は109億ドルで、前年同期から14.2%増加、前期からは1.8%増加した。2011年全体で見ると前年から13.2%増の約410億ドルとなった。平均販売価格は9%以上増加しており、2年連続で顕著な上昇が見られたという。

 2011年の年間出荷個数は前年から3.6%増加した。フォームファクター別で見ると、モバイルパソコン向けは3.9%増、PCサーバー向けは9.0%増。デスクトップパソコン向けは2.7%増となった。

 IDCは、2012年の出荷個数が前年から5.1%増加すると見ている。2011年末から2012年第1四半期のこれまでの状況を見ると、ハードディスク装置(HDD)の供給不足問題に改善が見られており、第2四半期には著しい影響は出ないと予測している。米国における雇用の増加、欧州債務危機の安定化を考慮すると、今後の成長予測を若干上方修正する可能性があるとしている。

 2011年第4四半期におけるベンダー別出荷個数のシェアを見ると、米Intelが80.3%となり、前期から0.1ポイント増加した。米AMDは19.6%で同0.1ポイント減。台湾VIA Technologiesは横ばいの0.1%だった。

 2011年第4四半期における出荷個数のシェアをフォームファクター別で見ると、モバイルパソコン向けはIntelが82.3%、AMDが17.6%で、ともに前期と同じだった。PCサーバー/ワークステーション向けはIntelが94.3%(前期比0.8ポイント減)、AMDが5.7%(同0.8ポイント増)。デスクトップパソコン向けはIntelが76.1%(同0.3ポイント増)、AMDが23.8%(同0.3ポイント減)。

 2011年全体のベンダー別出荷個数のシェアは、Intelが80.1%となり、前年から0.6ポイント減少。AMDは19.7%で同0.7ポイント増加。VIA Technologiesは0.2%で同0.1ポイント減だった。

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