米ヤフーの再建を巡り、株主の有力ヘッジファンドであるサードポイントが再び動き出した。米SEC(証券取引委員会)に提出した書類によると、ヤフーのスコット・トンプソンCEO(最高経営責任者)に手紙を送り、「スコット、もはやリーダーシップを取るには遅すぎる」などと痛烈に批判し、自身が選んだ元GE幹部らを取締役として受け入れるように迫っている(関連記事)。

 サードポイントのダニエル・ローブ代表は手紙の中で、「私たちの要求を受け入れるのであれば、コスト削減やメディア戦略について力を注ぐ」としており、1年の期限付きで会長を送り込む構想を明かしている。

 サードポイントは2月に社外役員を受け入れるように要求しながらも、前向きな態度を示さないヤフーの経営陣にいらだっている様子で、このままの状態だと株主総会での委任状争奪戦に発展する可能性も出てきた。