米Aereoは現地時間2012年3月14日、Webベースのテレビサービスをニューヨークで開始したと発表した。Web対応のデバイスがあれば、専用アプリケーションをインストールしたり新たに機器や回線を導入したりすることなく、高画質（HD）テレビを視聴できる。
サービス利用料は月額12ドルで、90日間の無償トライアルを利用可能。招待制のため、利用を希望するユーザーはWebサイトのウエイティングリストに電子メールアドレスを登録する。
同サービスは、簡単に言えば、非常に小さいテレビアンテナを、データセンターに多数設置し、サービス加入者にこれらアンテナへのアクセスを提供する。サービス加入者はNBC、ABC、CBS、FOX、PBSをはじめとする20以上のテレビ局の放送を視聴できるほか、40時間録画可能なリモートDVRとしてオンラインストレージを使用できる。タッチスクリーンに対応した番組ガイドで見たいドラマを手軽に検索したり、「Facebook」や「Twitter」を通じて加入者同士がリアルタイムでやりとりできる。最大5台のデバイスからアクセス可能。
当初は米Appleの「iPhone」「iPad」「AppleTV」「MacBook」や、米Rokuのセットトップボックスに対応する。近いうちに米Googleのモバイルプラットフォーム「Android」もサポートする予定。
なお米メディアの報道（CNET News.com）によると、Aereoは同サービスが著作権法違反にあたるとして、2週間前にNBC、ABC、CBS、FOX、PBSを含むテレビ局のグループから訴訟を起こされている。
