Ultrabookの知名度向上を図るため、家電量販店などにUltrabook専用の売り場を設置したり販促用素材を提供したりする
Ultrabookの知名度向上を図るため、家電量販店などにUltrabook専用の売り場を設置したり販促用素材を提供したりする
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テレビCMに登場する虎とともに記念撮影に応じる、インテル 代表取締役社長の吉田和正氏(左)とインテル マーケティング本部長の山本専氏(右)
テレビCMに登場する虎とともに記念撮影に応じる、インテル 代表取締役社長の吉田和正氏(左)とインテル マーケティング本部長の山本専氏(右)
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 インテルは、薄型軽量ノートパソコンの新カテゴリーである「Ultrabook」の普及促進を図るため、大規模なプロモーション活動を展開する。テレビCMの放映や量販店での専用売り場設置などに加え、FacebookやYouTube、mixiなどとそれぞれ連携し独自コンテンツを提供する。

 同社によると、Ultrabookに該当するノートパソコンとは、(1)きょう体の厚さが21mm以下である、(2)同社の「Rapid Start Technology」または同等の技術により休止状態から7秒以内に復帰できる、(3)CPUに第2世代Core iシリーズを採用している、(4)製品のきょう体に「Ultrabook」のロゴを貼り付けるなどインテルと共同プロモーションを展開する――といった条件を満たすもの。「薄さや長時間駆動といった性能に加え、思い立ったときにすぐ起動し、インターネットに即座に接続して使えるといった機能を提供することで、ユーザーのパソコンの使い方を広げ、より楽しんでいただきたい」(同社代表取締役社長の吉田和正氏)としている。

 日本では東芝や台湾アスーステック・コンピューターなど複数のメーカーがUltrabookを発売しているものの、「ユーザーの多くがまだUltrabookを知らないというのが課題だと思っている」(同社マーケティング本部長の山本専氏)としており、こうした知名度の低さを挽回するために大規模なプロモーション活動を展開する。

 日本では、「Ultra(ウルトラ)」という名称になぞらえて虎(トラ)をモチーフにしたテレビCMを展開するほか、家電量販店の店頭にUltrabook専用の売り場を設け、Ultrabookの特徴や販促ポイントを販売店の店員に伝える研修も実施する。また、専用WebサイトとFacebook、YouTube、mixiでパソコン向けの独自コンテンツを提供し、主に若年層のユーザーに対してパソコンを利用することの楽しさを伝えるとしている。

 プロモーションへの投資額は全世界で総額3億ドル以上。2003年に展開した、無線LAN搭載ノートパソコンのプラットフォーム「Centrino」のプロモーションと同等以上の規模になるとしており、同社としては過去最大規模のプロモーション投資となる見込みだ。