写真●MOSSTの画面例
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写真●RepOSSの画面例
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 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)国際標準推進センターは2012年3月14日、オープンソースソフトウエア(OSS)信頼性評価ツールMOSST(Model of Open Source Software Trustworthiness)を仮想デスクトップ上で利用できるサービスのクローズドベータ公開を開始した。2012年4月に一般公開を予定している。

 MOSSTは、ソースコードを調査し、例外処理の不備やコメント量など、プログラムの品質を示す量を計測するツール群。ソースコードの改良量などの情報も取得、ソフトウエアの成熟度を判断する。欧州のOSS信頼性向上プロジェクトQualipsoと共同で作成したもので、実際のソフトウエア評価作業は日中韓による北東アジアOSS推進フォーラムで行なっている。

 MOSSTはIPAが運用する仮想デスクトップによるOSS試用・検証環境「オープン・ラボ」で提供する。技術資料は、IPAが運営するオープンソース情報データベースサイト「OSS iPedia」で先行して公開している。

 またIPAではOSS評価データのデータベースサービス「RepOSS」の開発も進めている。OSSのサポート状況などのデータを収集、一覧、検索できるようにするもの。2012年5月に公開を予定している。沖縄県IT企業のオープンソースをベースとした製品開発を支援する琉球ソフトビジネス支援センターよりサーバー環境の提供を受けて運用する。ソースコードもSourceForge.netで公開する予定である。