2014年にはパーソナルクラウドがパソコンに取って代わり、消費者のデジタル生活の中心になる。こんな調査結果を米Gartnerが現地時間2012年3月12日に発表した。

 Gartnerが言うパーソナルクラウドとは、消費者がパソコンなどさまざまなデバイスを使ってオンラインサービスにアクセスし、日常生活を新たなレベルに高めることができる環境を指す。パーソナルクラウドは、日常的に使用する各種デバイスの利点を活かし、より高い柔軟性と生産性、そして満足度をユーザーにもたらす。

 パーソナルクラウドの時代では、パソコンの重要性は弱まるが、さまざまな手段の一つとして残る。どのデバイスも選択肢の一つに過ぎなくなり、企業にとって特定のデバイスに焦点を当てることは重要ではなくなる。

 またGartnerは新時代を築く主な要素として、あらゆるユーザーが技術に詳しくなる「技術の大衆化」、さなざまなデバイスから高度な演算能力を利用可能にする仮想化、異なるデバイスや環境でも同様の使い勝手を実現するアプリケーション、より高度なセルフサービス機能、より自然で直感的なモバイル体験といったトレンドを挙げた。これらトレンドの組み合わせと新技術の進歩がパーソナルクラウド時代を切り開くとしている。

[発表資料へ]