米Twitterは現地時間2012年3月12日、ブログサービスを手がける米国の新興企業、Posterousを買収したと発表した。これにより「エンジニア、製品マネージャーなどPosterousのスタッフはTwitterの主要な取り組みに関する複数のチームに加わる」としている。

 Posterousは2008年創業の企業。本社は米サンフランシスコで、従業員数は15人。電子メールによる投稿機能が特徴の同名のサービスを展開していたが、2011年9月にグループ機能を拡充した新サービス「Posterous Spaces」を立ち上げている。現在の月間ユーザー数は1500万人。米AppleのiOS、米GoogleのAndroid向け専用アプリケーションも提供している。

 Twitterは買収金額や目的などの詳細について明らかにしていないが、同社が公式ブログへの投稿で「我々は常に才能ある人材を探している」とコメントしたことから、米メディア(InformationWeek)は、買収企業の製品やサービスよりも、人材の確保が目的の「acquhire」(買収と雇用を組み合わせた造語)ではないかと伝えている。

 Twitter、PosterousはともにPosterous Spacesのサービスは継続するとしながらも、今後サービス内容に変更がある場合は速やかに知らせるとしている。またコンテンツのバックアップや他社サービスの利用を希望するユーザーのために、データ移行に関する説明書を公開するもよう。

[Twitter公式ブログへの投稿記事]
[Posterousの発表資料]