ソーシャルゲーム大手の米Zyngaは現地時間2012年3月8日、同社が新たに立ち上げるサービス「Zynga Platform」に関して、コナミデジタルエンタテインメント、英Playdemic、英Rebellionと提携することを明らかにした。

 Zynga PlatformはZyngaが3月1日に発表したゲームプラットフォームで、自社ドメイン名のWebサイト「Zynga.com」で独自に展開する。3月中にベータサービスを公開する予定(関連記事:ソーシャルゲームのZynga、Facebook依存から脱却へ)。すでに米Mob Science、米Row Sham Bow、カナダSava Transmediaがコンテンツ提供の提携を結んでいる。

 Zyngaはこれまで、米Facebookのサービス内や、米Appleの「iPhone」「iPad」、米Googleの「Android」端末向けアプリケーションとしてゲームを提供していた。Zyngaの売上高の9割強は、ゲーム仮想アイテムの収入が占めているが、Facebook内で仮想アイテムを販売する際には仮想通貨「Facebook Credits」を使うことが義務付けられており、30%を手数料として徴収されてしまう。ZyngaはZynga PlatformによってFacebookに依存しない収益獲得の仕組みを確立したいと考えている。

 なお、パートナー各社がZynga Platformに提供するコンテンツの内容や時期については明らかにしていない。

 Zyngaの2011年第4四半期決算は、売上高が前年同期比59%増の3億1120万ドルで、会計原則(GAAP)ベースの最終損益は4億3500万ドルの赤字(希薄化後の1株当たり損失は1.22ドル)だった。同社ゲームの月間アクティブユーザー数は2億4000万人で同23%増加している(関連記事:Zyngaが上場後初の決算、2011年Q4は59%増収)。

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