キリンホールディングスとNTTデータは2012年3月9日、キリンホールディングスがIT子会社キリンビジネスシステム(KBS)の発行済み株式の49%をNTTデータに譲渡することで合意したと発表した。KBSはキリンホールディングスの100%子会社。株式譲渡は同年7月1日を予定しており、譲渡額は非公表。

 株式譲渡に伴い、KBSに対するキリンホールディングスの出資比率は51%に下がるが、過半の出資は維持する。株式譲渡後も、社名はKBSのままとする。従業員275人(2012年2月末現在)も、そのままKBSに在籍し続ける見込みだ。

 KBSはキリングループにおけるIT戦略の策定、システム構築などを担当している。NTTデータから出資を受けることによって、IT企画能力や開発力の強化、IT要員の確保、人材育成の強化などを目指す。

 NTTデータはKBSへの出資を通じて、キリングループ各社からのシステム開発・運用案件の受注拡大を目指す。