OnLive Desktopのホームページ
OnLive Desktopのホームページ
[画像のクリックで拡大表示]

 米Microsoftは現地時間2012年3月8日、米OnLiveがタブレット端末向けに提供している仮想デスクトップ環境の遠隔利用サービスについて、OnLiveに適切なライセンス契約の締結を求めていることを明らかにした。

 OnLiveは今年1月、米Appleのタブレット端末「iPad」からクラウド上で稼働しているWindows 7を遠隔利用できるサービス「OnLive Desktop」を発表し、iPad用アプリケーションを公開した。同サービスでは、Microsoft Officeアプリケーションと、2Gバイトのストレージも利用できる。無料版の「Standard」に加え、2月に月額4.99ドルの高速アクセス版「Plus」を開始。また、3月1日にはAndroid搭載タブレット端末向けアプリケーションも公開した。

 Microsoftはライセンス契約の要件を抜粋した上で、OnLiveがライセンス違反であることを示唆した。デスクトップ仮想化(VDI)に関するライセンス契約によると、クラウド上のWindows 7を使う場合は、Microsoftと直接契約を結ぶ必要がある。また、サービスプロバイダー向けライセンス契約の範疇には、サービスとしてWindows 7を通じてOfficeアプリケーションを提供することは含まれていない。

 Microsoft世界ライセンシングおよび価格設定担当コーポレートバイスプレジデントのJoe Matz氏は、「当社のライセンス要項は明瞭で一貫している。Windowsエンドユーザーが各種デバイスにわたって質の高い体験を確保できるようにすること、当社の知的財産を守ることを目的としている。ライセンス要項の順守は、当社にとってもパートナーにとっても重要だ」と述べている。

[発表資料へ]