NECは2012年3月9日、独SAPのインメモリーデータベース管理システム「SAP HANA」向けのアプライアンスサーバー「NEC High-Performance Appliance for SAP HANA」を発売した。NECの「Express5800/スケーラブルHAサーバ」に、HANAを実装して出荷する。

 特徴は米Virident SystemsのSSD「FlashMAX」を採用している点だ。「他社が採用しているSSDに比べて性能が高く、安定性に優れるため、データ分析などの処理が速くなる」と同社の第一製造業ソリューション事業部 ソリューション推進グループの酒井岳史エキスパートは強調する。

 日本IBMなど複数のサーバーベンダーが2011年から、既にHANAを実装したアプライアンス製品を提供している。NECは後発だが、HANAの市場はまだ立ち上がりの時期。出遅れている感覚はないという。サーバー性能とSAP製品のSIサービスを強みに売り込んでいく考えだ。

 価格は1200万円から。別途、HANAのライセンス購入が必要となる。