NECは2012年3月8日、宮城県亘理町において地上デジタル放送対応のテレビを活用した「まちづくりコミュニティ形成支援システム(愛称:絆チャンネル)」のテストを実施すると発表した。

 同システムは、住民にとって役に立つ生活に密着したコンテンツを、自治体や住民が自ら制作し、超小型送信ユニットを活用して、簡単な操作で各世帯の地デジ対応テレビに配信するものである。コンテンツは家庭用ビデオカメラとパソコンで簡単に制作できるという。また、日常的に利用しているテレビでコンテンツが視聴できるため、誰もが情報へのアクセスが容易である。

 このテストは、地域のコミュニティ形成支援や情報格差解消、さらに新しいまちづくり支援を目的とする。今回は、実用化に向けた運用検証を被災地で行うものと位置づける。亘理町およびNPO法人のICA文化事業協会の協力を得て実施する。亘理町宮前地区の仮設住宅85世帯を対象に、2013年3月末まで実施する予定。

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