写真1●BumpRecoreder
写真1●BumpRecoreder
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写真2●測定済みの東北地方の道路のべ5000kmの段差情報
写真2●測定済みの東北地方の道路のべ5000kmの段差情報
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 スマートドライブメーター製作委員会は2012年3月7日、同会が無償公開している道路の段差測定Androidアプリ「BumpRecorder」(写真1)に、走行中の道路前方の段差状況を確認できる機能を追加したと発表した。同機能を活用し、自動車で走行中、段差の衝撃による積荷の落下や破損を防ぐ「311 Bump Map Project」を開始する。

 BumpRecorderは、加速度センサーを備えるAndroidスマートフォンを車に搭載して走るだけで、道路の段差を測定し共有できるアプリ。地震で破損した道路の段差を測定するために開発され、復興支援アプリコンテスト「A3 Together」の大賞に選ばれている(関連記事)。

 BumpRecorderでは、道路前方の段差状況確認機能を追加するとともに、東北地方の道路のべ5000kmの段差情報をダウンロードできるようにした(写真2)。アプリを起動し、Setting タブの「東北地方の段差情報ダウンロード」をタップするとデータがダウンロードされる。データをダウンロードしてから車に搭載して走行すると前方の段差が三角マークで表示される。

 「311 Bump Map Project」では、「前方の凹凸を予告して減速を促すことで、積荷の落下や破損を防止し、震災からの復興の一助となることを目指す」(スマートドライブメーター製作委員会)。さらに多くの道路のデータを測定し、網羅性の向上とデータの最新化を図る。そのため、多くのドライバーにBumpRecorderをインストールしてもらい、道路を測定してもらうよう呼びかけていく。