TISは2012年3月7日、三菱自動車工業の部品調達EDI(電子データ交換)システムをクラウドに移行したと発表した。三菱自動車は部品調達EDIを自社運用からクラウドへ切り替えることで災害対策を強化する。

 三菱自動車は2011年8月に部品調達EDIをクラウドに移した。TISのクラウド基盤上で稼働するEDIサービス「TIS EDI Ondemand Service by ACMS」を利用する。たとえ災害が発生しても東京と大阪で相互にバックアップ体制を構築できる。

 クラウドへの移行で、今後3年の運用費(クラウドへの移行費用を含む)を約2割削減できると三菱自動車は試算している。また、新システムは最短30分で仮想サーバーにCPUやメモリーなどのコンピュータ資源を追加できるため、取引先の急増にも素早く対処できるという。なお、TISは受注額を明かしていない。