米連邦捜査局(FBI)は現地時間2012年3月6日、国際的ハッカー集団「Anonymous」の幹部を含む6人の起訴を明らかにした。6人のうち4人はAnonymousとその分派「LulzSec」および「Internet Feds」の幹部メンバーで、米Fox Broadcasting、ソニーの米国法人Sony Pictures Entertainment(SPE)、米公共放送サービス(PBS)に対するハッキング攻撃の共謀罪に問われている。

 また、これまで伏せられていたが、同じくAnonymous、LulzSec、Internet Fedsの幹部メンバー1人が、すでにハッキング攻撃を含むさまざまな罪状で起訴され2011年8月の時点で有罪を認めているという。複数の米メディア(Wall Street JournalNew York TimesWashington Postなど)は、この人物が司法取引に応じてその後の捜査に協力していたため公表されなかった可能性が高いと報じている。

 そのほか、米大手シンクタンクStratforの約86万人分の顧客情報窃盗に関与した疑いで、Anonymousの分派「AntiSec」のメンバー1人が起訴された。

 これら6人が関わったサイバー攻撃には、内部告発サイト「WikiLeaks」のアカウント凍結に対する抗議行動として米Visa、米MasterCard、米PayPalへのサービス停止(DoS)攻撃や、Foxのオーディション番組「X-Factor」の応募者約7万人分の個人情報窃盗、ソニーサイトのユーザー約10万人分の機密情報流出、PBSサイトでの偽ニュース掲載などがある。

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