富士通と富士通マーケティングは2012年3月6日、中堅企業向けのERP(統合基幹業務システム)パッケージ「GLOVIA smart」の会計ソリューションの新版「GLOVIA smart 会計 V4」を6月末から提供開始すると発表した。新たに、日本基準仕訳、IFRS(国際会計基準)基準仕訳など、複数仕訳のデータを管理できる機能などを追加。現行の会計基準でそのまま運用できる一方で、将来、IFRSが強制適用された場合でも即座に対応できることを売りにする。

 ライセンス体系は、一括払いと月額払いの2種類を用意する。月次でコスト管理を行いたいというユーザーの声に応え、月額の料金体系を新たに用意した。価格(税別、以下同)は前者が150万円から、後者が月5万5000円から。

 同時に富士通と富士通マーケティングは、GLOVIA smartの人事給与ソリューション「GLOVIA smart 人事給与 V4」も6月末から提供すると発表した。新たに、グループ企業の横断人事検索機能などを追加する。GLOVIA smart 人事給与 V4の価格は、一括払いが130万円から月額払いが月4万7700円から。

 同社はGLOVIA smart 会計 V4と同 人事給与 V4を合わせて、今後3年間で2000社に売り込みたいとしている。中堅・中小企業向け(年商500億円未満)ERP製品市場の売上高シェアを、現状の約20%程度から40%に高めたい考えだ。