写真●米アルバネットワークスのベン・ギブソンCMO(最高マーケティング責任者)
写真●米アルバネットワークスのベン・ギブソンCMO(最高マーケティング責任者)
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 アルバネットワークスは2012年3月5日、企業内LANにアクセスする端末を管理・制御するアプライアンス「Aruba ClearPass」の販売を、4月に開始すると発表した。従業員が個人で所有するスマートフォンやタブレットの業務利用、つまりBYOD(ブリング・ユア・オウン・デバイス)を支援する機能を備える。

 米アルバネットワークスのベン・ギブソンCMO(最高マーケティング責任者)は、「ある調査によれば、個人が所有する端末の割合で、Windows PCは今や半分以下になった。iPhone、iPadやAndroid端末の割合が高まっている。個人が持つこれらの端末を安全に業務に利用できれば、IT部門は予算を別の用途に投じることができる」と話す(写真)。

 「Aruba ClearPass」は、システム管理者があらかじめポリシーを設定しておくと、ユーザーごと、端末ごと、アプリケーションごとに社内への通信を制御する。社内LANに設置し、既存の無線LANアクセスポイントやスイッチなどと連携させる。

 社内にアクセスしようとする端末を検知し、従業員の未登録端末であれば「個人所有の端末」などと判定。設定したポリシー通りにアクセス先を制限する。その際にノートPCであれば、社内規定のウイルス対策ソフトを導入しているかどうかを判定する機能もある。

 取引先企業の担当者などへネット接続を許可する機能もある。取引先企業担当者がClearPassのWeb画面でネット接続を申請すると、時間限定でネットに接続可能なパスコードを払い出す。

 価格は、5000端末まで管理可能な最小構成で299万9000円から。