ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズとWOWOW、スター・チャンネル、スカパーJSATの4社は、有料の衛星放送を視聴契約していなくても視聴できることをうたう海賊版カードが販売されている問題に対し、共同で対処することで合意した。既に対策の実施に向けた協議を進めている。技術面と制度面の両面で対応を検討している。「有料放送の無料視聴をうたった違法なカードが出回っていることは極めて遺憾である」「違法カードの製造販売は不正競争防止法に違反する犯罪行為である。利用者についても、有料放送事業者の利益を侵害し損害賠償の対象となる事実関係も調査して、厳正に対処したい」という。

 事業者が立ち上げたとみられる販売サイトによると、デジタルテレビなどの3波共用受信機のカードスロットにB-CASカードの代わりにこのカードを差し込むと、有料のBSデジタル放送と東経110度CS放送のスクランブルが解除され、未契約の番組をいわゆる「ただ見」できる状態になるという。BS地デジ難視対策衛星放送(2015年3月まで実施)の番組も視聴できる状態になるとしている。