写真●Yelp CEOのJeremy Stoppelman氏および同社のマネジメントチームほか(写真提供:Business Wire)
写真●Yelp CEOのJeremy Stoppelman氏および同社のマネジメントチームほか(写真提供:Business Wire)
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 地域レビューサイト「Yelp」を運営する米Yelpは現地時間2012年3月2日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)で新規株式公開(IPO)を実施した。ティッカーシンボルは「YELP」。新規公開価格15ドルで715万株を売り出し、1億725万ドルを調達した。

 初日の取引が始まると公開価格を一度も下回ることなく、一時は26ドルまで上昇した。最終的に公開価格を63.87%上回る24.58ドルで初日を終了した。現時点で同社の評価額は14億7000万ドルとなる。

 Yelpは2011年11月にIPOの申請書(FORM S-1)を米証券取引委員会(SEC)に提出していた(関連記事:地域のクチコミサイト「Yelp」がIPO申請)。2004年7月にYelpサイトを立ち上げ、現在は米国、カナダ、オーストラリアのほか、欧州諸国の主要都市を対象にレストランやショップなどに関する口コミ情報を配信している。2011年第4四半期におけるユニーク訪問者は月平均6600万人で、2500万件以上のレビューが書き込まれている。米Appleの「iOS」、米Googleの「Android」、カナダResearch In Motionの「BlackBerry OS」など各種モバイルOSに対応したアプリケーションも提供しており、月平均570万人以上がモバイルアプリケーションを介してアクセスしている。

 米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、2011年の売上高は8330万ドルで前年比74%成長しているが、赤字は前年の960万ドルから1690万ドルに拡大している。YelpはかつてGoogleから買収を持ちかけられたが断ったとされている。

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