写真1●米Barnes&Noble社の「NOOK」シリーズの端末に10Wで充電
写真1●米Barnes&Noble社の「NOOK」シリーズの端末に10Wで充電
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写真2●端末の背面に受電用コイルや充電回路などを設けた
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写真3●充電台側も内部回路を把握できるようにしている
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写真4●開発に関わっているTI社 Product Marketing Manager, Power ManagementのMichael Knight氏(右側)と、同社 Communications Manager, Power ManagementのMatt McKinney氏
写真4●開発に関わっているTI社 Product Marketing Manager, Power ManagementのMichael Knight氏(右側)と、同社 Communications Manager, Power ManagementのMatt McKinney氏
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 米Texas Instruments社は、ワイヤレス給電の業界団体「WPC(wireless power consortium)」が策定した「Qi」規格に基づく非接触充電用モジュールを試作、Mobile World Congress 2012に出展した。さらにこのモジュールを、タブレット端末の背面に装着し、実際に非接触充電できる様子を示した。

 TI社はこの際に、Qi規格で規定された5Wを超える10Wを供給できるよう、電源回路に改良を施した。1.9Aを5V電源で供給できるようにしている。TI社によれば、Qi規格に互換性を確保しながら、供給電流を高めることが可能とする。またWPCの内部において、供給できる電力を大きくするための議論も進んでいる。

 TI社はこうしたワイヤレス給電システムを実現するための電源ICなどを、機器メーカー向けに供給していくという。供給できる電力を大きくする際にも、発熱などの問題が生じないよう、電源回路の効率化などを進める必要があり、そうした作りこみの部分で他社と差異化できるとみている。