米マイクロソフトは2012年2月29日(現地時間)、モバイル関連の展示会「Mobile World Congress 2012」が開催されているスペイン・バルセロナで、次期OS「Windows 8」の一般向けプレビュー版(Consumer Preview)の発表会を開催した。同プレビュー版をさまざまな機器で動かして、新しい「メトロ(Metro)」ユーザーインタフェースがタッチパネルやマウスで快適に利用できることを訴えた。2011年9月に公開した開発者向けプレビュー版(Developer Preview)には実装していなかったアプリケーション配信サービス「Windos Store」も紹介。ARM版のWindows 8(Windows on ARM)が動作する様子も見せた。ここでは、発表会の様子を写真を中心に解説していこう。
最初に登壇したのは、Windows 8の開発を指揮する同社Windows&Windows Live担当プレジデントのスティーブン・シノフスキー氏。Windows 8を開発する上での目標は「携帯端末にとってもパソコンにとってもベストなOSであること。双方にとって妥協のない使い勝手を提供するOSであること」だと語り、OSの機能、ハードウエア対応、ユーザーインタフェース、アプリケーション対応とあらゆる面で改善を進めているとした。
同日に公開した一般向けプレビュー版は、2011年9月に公開した開発者向けプレビュー版(Developer Preview)と比べて、10万点以上の変更を加えているという。
Windows 8のユーザーインタフェースは誰にでも簡単に扱えることを主眼に置き、「美しく、モダンであり、速く、滑らか」(シノフスキー氏)であることを目指したという。それを具体化したものが、「メトロ(Metro)」と呼ばれる新しいユーザーインタフェースだ。ステージ上では、まずタブレット端末のタッチパネルを使って、メトロを軽快に操作する様子を見せた。