NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は2012年2月29日、プロバイダーサービス「OCN」のオプションとして、3G回線によるデータ通信サービス「OCN モバイル エントリー d」を同年3月1日から提供すると発表した。同社がNTTドコモのMVNO(仮想移動体通信事業者)となり、ドコモの3G回線網を借り受けて自社サービスとして提供する。2年間の定期契約で、月額料金は2670.15円。既にOCNのプロバイダーサービスを利用している場合は2460.15円となる。

 NTTドコモの回線を利用したMVNOは、プロバイダー各社や日本通信などが提供している。NTTコムでは、通信速度や通信可能な時間帯などに独自の制限を設けていないMVNOの3Gプランとしては、今回のサービスが最安値であるとする。

 端末は、NTTコムがモバイルルーターまたはUSB接続型のデータ通信端末をレンタルで提供する。また、NTTコムからSIMカードのみを受け取り、NTT東日本/NTT西日本のモバイルルーター「光ポータブル」や、NTTドコモのスマートフォン、モバイルルーターなどに装着して利用することも可能。NTTコムがレンタルする端末の場合、通信速度は下り最大7.2Mbps/上り最大5.7Mbps。ユーザーが端末を自分で用意する場合、最大で下り14Mbps/上り5.7Mbpsとなる。なお、microSIMカードの提供については「検討はしているものの、現段階で決まっている予定はない」(NTTコム)としている。

 帯域制御については、直近3日間の累計パケット量が150万パケット(約180MB)に達した場合に通信速度を制限する場合があるとする。また、「Windows Updateによる通信時は通信速度を下げることがある」(NTTコム)とする。