写真●米マイクロソフト データベース システム グループ プログラム マネジメント部門 ゼネラル マネージャーのショーン・バイス氏(写真:中根 祥文)
写真●米マイクロソフト データベース システム グループ プログラム マネジメント部門 ゼネラル マネージャーのショーン・バイス氏(写真:中根 祥文)
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 「“データの世界”が大きく変わりつつある。これほどワクワクする時代はない」――。米マイクロソフト データベース システム グループ プログラム マネジメント部門 ゼネラル マネージャーのショーン・バイス氏(写真)は2012年2月29日、クラウドコンピューティング専門展「Cloud Days Tokyo/スマートフォン&タブレット/ビッグデータEXPO」の講演で、ビッグデータがビジネスにもたらす可能性について期待を示した。
 
 バイス氏は“データの世界”が変化している一例として、データを生み出す主体が、従来のITシステムから、デバイスやセンサー、自動車、GPS、ソーシャルネットワークと多様化していることを挙げた。「これらの膨大なデータを深く分析し、隠されたパターンを見いだすことで、例えばクレジットカードの不正使用を検出しやすくなったり、会員の解約率を抑えたりできるようになる。製品の開発者は、FacebookやTwitterのデータ分析から顧客ニーズを拾い出すことが当たり前になっている」(バイス氏)。

 バイス氏は講演の中で、一部ユーザーが先行導入している同社の次期データベースソフト「SQL Server 2012」の特徴について、「基幹システムを託せる信頼性と、ビッグデータ対応のビジネスインテリジェンス(BI)機能を備えている」と語った。具体的には、障害や災害に備えたバックアップと負荷分散の機能を一体で提供する「SQL Server AlwaysOn」、日次集計などのデータ処理を高速化できる「カラム ストア インデックス」、ブラウザー上でデータ加工やグラフ作成、PowerPointファイルの出力が行える「Power View」などの新機能を紹介した。