画面●Active Brain-EYESの操作画面
画面●Active Brain-EYESの操作画面
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 ブレーン・カンパニーとデータフォースは2012年2月28日、POSシステムのデータとPOSレジの操作映像をひも付け、トラブル対策に役立てるシステムを、クラウドサービスとして提供すると発表した。3月1日に「Active Brain-EYES」というサービス名で開始する。従業員による不正や、支払時のトラブル対応に効果があるという。

 POSレジ周りを撮影した動画と、POSシステムに保存してある「ジャーナル」と呼ばれる操作履歴データをひも付けて、クラウド上で管理する。利用企業の担当者が、Active Brain-EYESの操作画面で日付やレシート番号、商品名、レジ担当者番号などを入力して検索すると、その様子を記録した動画を検索し表示する仕組みだ(画面)。

 ブレーン・カンパニーの唐木芳典 代表取締役は、「帳簿上の数値と実態がずれている、いわゆる不明ロスの3割は、内部不正が原因。カメラで映像を記録し、素早く検索できるようにすることで、抑止効果が生まれる。支払時の接客トラブルなども、映像があれば改善しやすい」と話す。

 Active Brain-EYESは、店舗に設置するネットワークカメラと、動画とジャーナルをひも付けて管理するソフトウエアで構成される。管理ソフトは、ブレーン・カンパニーが運営するデータセンターに設置したサーバーで動作する。

 POSシステムは、ブレーン・カンパニーが販売する「Active Brain」に対応するほか、すでに他社のPOSシステムを使っている場合でも対応可能であるという。ただし、別途開発費が必要になる可能性がある。

 料金は月額9800円から。初期費用として、データセンター登録料が5万円、ネットワークカメラ代と設置作業費として25万円が必要。いずれも1店舗の場合である。

 ブレーン・カンパニーはPOSシステムを、データフォースは映像関連システムを手掛ける。主に飲食店や小売業がターゲット。3年後に9億円の売上を目指す。