Wireless Charging Card。型番は「Wi8845912」と記載されている
Wireless Charging Card。型番は「Wi8845912」と記載されている
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スマートフォンのLiイオン2次電池の脇に設置し、電極を接続する
スマートフォンのLiイオン2次電池の脇に設置し、電極を接続する
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さまざまな携帯機器に、容易に組み込めることをアピールしている
さまざまな携帯機器に、容易に組み込めることをアピールしている
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WiCCとの関係性は不明だが、WiCCのブース脇には、樹脂基板に実装した薄型コイル品を展示していた
WiCCとの関係性は不明だが、WiCCのブース脇には、樹脂基板に実装した薄型コイル品を展示していた
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 米Duracell Powermat社は、既存のスマートフォンの電池付近に組み込むだけで、端末を非接触充電対応にできるカード「WiCC:Wireless Charging Card」を開発、MWCの会場に出展した。

 SDメモリーカードを一回り大きくしたような形状のカードに、電磁誘導方式の非接触充電に利用するためのコイルや、電極などを組み込んでいるもよう。積層基板内に、プリント印刷でコイルを形成したためか、カードの厚みは薄く、既存のスマートフォンの電池の脇に挿入して利用できるという。同社は「これを使えばさまざまな携帯機器を、容易に非接触充電対応にできる」(Duracell Powermat社)としている。先ごろDuracell Powermat社は、IEEEにおいて非接触充電に関する団体「Power Matters Alliance (PMA)」を同社を中心に立ち上げており、WiCCはその標準規格であるという。IEEEの標準規格とすることで、広く利用を働き掛ける狙いとみられる。

 MWCの会場では、WiCCのモックアップとみられるカードの展示のほか、実動品も使いながら非接触充電できることをアピールした。供給できる電流の大きさなどは不明。Duracell Powermat社は、非接触充電の業界団体であるWPC(wireless power consortium)に加盟しているが、WPCが策定した標準規格「Qi」などとの互換性については特に言及していない。会場ではこのほか、スマートフォン用電池パックに組み込めるような薄型の非接触充電モジュールなどを出展していた。