写真●日本マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部 業務執行役 本部長の梅田成二氏
写真●日本マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部 業務執行役 本部長の梅田成二氏
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 2012年2月28日、「Cloud Days Tokyo/スマートフォン&タブレット/ビッグデータEXPO」で、日本マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部 業務執行役 本部長の梅田成二氏(写真)が「仮想化の次に来るもの、System Center 2012と次世代Windows Server が実現する新しいクラウドの姿」と題して講演。今春にリリースを予定している次期運用管理ツール「System Center 2012」と、間もなくベータ版が公開される次期サーバーOS「Windows Server 8(開発コード名)」を紹介した。

 System Center 2012は、8つのコンポーネントで構成される製品スイートとして提供される。次期版の目玉となるのは、コンポーネントの1つ「System Center Orchestrator」が提供する運用管理プロセスの自動化機能「Run Book Automation」だ。同機能は、仮想マシンの作成やスペックの変更など、様々な運用管理の作業をランブックとして定義し、自動実行するもの。「IT管理者の手を煩わせることなく、エンドユーザー自身がセルフサービスで仮想マシンを作成できるようになる」(梅田氏)。

 講演では、Run Book Automationのデモを披露。同社 デベロッパー&プラットフォーム統括本部 クラウドプラットフォーム推進部 エバンジェリストの高添修氏が、セルフサービスポータルからランブックを選択して、システム上の任意の場所に、指定したスペックの仮想マシンが作成できることを示した。

 次に梅田氏は、次期サーバーOSのWindows Server 8に言及。「Windows Server 8とWindows Azureは同じチームが開発している。パブリッククラウドで培った技術を、企業の中でも使えるようにしようというのが次期サーバーOSのコンセプトだ」と説明した。Server 8の仮想化機能である新しいHyper-Vは、マルチテナントやディザスタリカバリーなどプライベートクラウド基盤を構築、運用するための機能が標準搭載されている。

 最後に、再び登壇した高添氏がS、新しいHyper-Vのディザスタリカバリー機能「Hyper-V Replica」のデモを実施。Hyper-Vマシンを2台用意して、一方のHyper-Vマシンをもう一方に自動でレプリケーションできる様子を紹介した。

■変更履歴
本文中に「Hyper-V 3.0」との表記がありましたが、正しくは「新しいHyper-V」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2021/3/1 16:40]