写真1●インテルが公開した新たなスマホ向けプロセッサのロードマップ
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写真2●インテルのポール・オッテリーニCEO
写真2●インテルのポール・オッテリーニCEO
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 米インテルは2012年2月27日(現地時間)、スペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2012」に合わせて記者会見を開き、同社のプロセッサ「Atom」を利用したスマートフォン向けプラットフォームの新たなロードマップを公開した。

 新たに公開されたのは、ハイパフォーマンスモデルの「Atom Z2580」と、低価格スマートフォンをターゲットとした「Atom Z2000」の2製品(写真1)。

 Atom Z2580は、現在出荷中の最大2GHz動作の「Atom Z2460」の2倍の性能を実現する。HSPA+に加えてLTEにも対応するベースバンドチップ「XMM 7160」に対応し、2012年後半にサンプル出荷を開始する予定だ。

 Atom Z2000は「150ドル以下のスマートフォンがターゲット」(ポール・オッテリーニCEO、写真2)の低価格帯向けプロセッサ。2012年半ばにサンプル出荷を開始し、搭載製品は2013年初頭に登場する見込みだ。

 パソコン向けプロセッサ市場を席巻しているインテルも、スマホ向けプロセッサ市場では英ARMの後塵を排している。この日、インテルは、既に提携を発表している中国レノボ、米モトローラ・モビリティーに加えて、新たに中国ZTE、フランスのOrange、インドの携帯電話事業者であるLava Internationalとの提携を発表するなど、パートナシップの拡大に力を入れている。Atomを搭載したAndroidスマートフォンは、英国やフランス、インドなどで2012年半ばころから発売される見込みだ。