デンソーウェーブは2012年2月27日、複製・偽造・改ざんを防ぐ新しいQRコード技術を開発したと発表した。コピー機やスキャナーで複製できないもので、チケットや金券などに利用できるという。

 印刷されたQRコードの上に、さらに特殊インクを塗布することでコピー機などによる複製を防止。QRコードには特定のスキャナーでないと読み取れない非公開エリアを設けた「SQRC」を使うことで、コードの偽造や改ざんを防ぐ。

 金券に使用されることの多い磁気印刷やホログラムなどの特殊印刷に比べ、安価に発行でき、普通紙への印字が可能。また、QRコードにはデータキャリアとしての機能もあるため、スキャナーで真贋判定した結果をデータとして残すこともできる。

 同社は、対応した複製防止QRコードを読み取り可能な定置式スキャナー「QB30」を3月1日発売する。価格はオープン。また、ハンディターミナルなども順次発売する予定だ。