台湾アスーステック・コンピューターのジョニー・シー会長
台湾アスーステック・コンピューターのジョニー・シー会長
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スマートフォン、タブレット端末、キーボード、ペンの4つで構成されるPadfone
スマートフォン、タブレット端末、キーボード、ペンの4つで構成されるPadfone
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青白赤と3種類の本体色があるTransformer Pad 300
青白赤と3種類の本体色があるTransformer Pad 300
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 モバイル機器の展示会「Mobile World Congress 2012」が開催となった2012年2月27日(現地時間)、台湾アスーステック・コンピューターは、スマートフォン、タブレット端末、パソコン型と3種類の形態で利用できる「Padfone」を発表した。タブレット端末のスロットにスマートフォンを格納でき、タブレット端末にはキーボードの着脱が可能。OSはAndroid 4.0。

 通信環境が整い、さまざまな種類の通信機器が登場する中で、「場所やデバイスの種類にとらわれず、常に情報にアクセスできる使い方が求められている」(台湾アスーステック・コンピューターのジョニー・シー会長)。その要望に応える製品を追求するべく、従来はEeePad Transformerと呼んでいた製品の名称を「Transformer Pad」に変更した。PadfoneはTransformer Padシリーズの最上位となる機種である。

 Padfoneの4.3型液晶を備えたスマートフォンは付属する10.1型液晶のタブレット端末に内蔵できる。キーボードを装着してノートパソコンのように使うことも可能。どの形態でもスマートフォンの通信機能が利用できるため、端末の種類ごとに個別の通信手段を用意する必要がないというわけだ。

 スマートフォンをタブレット端末に格納する際には、スマートフォンに表示していた画面内容がタブレット端末の画面に引き継がれる仕組みとなっている。スマートフォンの格納している際に、電話の着信があっても話ができるように、付属するスタイラスペンに音声通話機能を搭載している。Padfoneの発売は4月。7月以降にはLTE対応版も投入予定。

 このほか薄型で586gと軽い「Transformer Pad Prime」、1920×1200ドット表示の液晶を搭載してLTEの通信に対応した「Transformer Infinity」、クアッドコアCPUとLTEの通信に対応する「Transformer Pad 300」を投入する。これらの製品はスマートフォンは付属せず、タブレット端末とキーボードを組み合わせた製品となる。