フィンランドのNokiaが発表した「Lumia 610」
フィンランドのNokiaが発表した「Lumia 610」
[画像のクリックで拡大表示]

 米Microsoftは現地時間2012年2月27日、同社のモバイルプラットフォーム「Windows Phone」の世界展開について、Windows Phone搭載端末の販売を中国など新たな市場にも広げると発表した。Windows Phone向けアプリケーション配信/販売サービス「Marketplace」も新たに23カ国で提供する。さらに、Windows Phone向けのSkypeアプリケーションのベータ提供開始を明らかにした。

 Microsoftによると、同社パートナーが新市場向けに、より安価なSoCプロセッサと少ないメモリー構成の廉価なWindows Phone製品を用意している。フィンランドのNokiaが同日発表した「Lumia 610」は、若者層をターゲットに「Twitter」「Facebook」「LinkedIn」といったソーシャルメディアとの連携、電子メールアクセス、Webブラウジングの使いやすさなどに焦点を当てた。「Windows Phone 7.5」を搭載し、256MバイトのRAM、8Gバイトのストレージ容量を備える。価格は189ユーロで、2012年第2四半期に出荷を開始する。NokiaはLumia 610を含め、Lumiaシリーズの全機種を中国に投入する。

 そのほか中国ZTE(中興通迅)もWindows Phoneスマートフォンの廉価モデル「Orbit」を発表している。

 Microsoftは最近、Marketplaceをアルゼンチン、インドネシア、マレーシア、ペルー、フィリピンでも提供を開始したが、今週中に中国、エストニア、イラク、イスラエル、サウジアラビア、タイ、トルコ、UAEなど23カ国にも広げる。

 「Skype for Windows Phone」アプリケーションのベータ版は、直接Windows Phone端末から無償でダウンロード可能。Windows Phone 7.5以降をサポートし、「Metro」ユーザーインタフェースに合わせたデザインとなっている。Skypeユーザー同士で無料の音声およびビデオ通話を携帯電話ネットワークまたはWi-Fi経由で行える。Skypeの決済機能「Skype Credit」を使って固定回線に安価な通話料で電話をかけたり、インスタントメッセージを送信したりできる。対応言語は英語のみ。正式版は年内にリリースする予定。

[発表資料(Microsoftのプレスリリース)]
[発表資料(Nokiaのプレスリリース)]