Microsoftがダブリンに設置しているデータセンターの玄関
Microsoftがダブリンに設置しているデータセンターの玄関
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 米Microsoftは現地時間2012年2月23日、アイルランドのダブリンに設置しているデータセンターに1億3000万ドルを投じる計画を明らかにした。クラウドコンピューティング基盤を拡張し、現在および将来の需要増加に応えるとしている。

 具体的には、ダブリンの約30万平方フィートの施設に、新たに11万2000平方フィートのデータセンター「Generation 4」を増築する。建設工事に当たっては、今後1年間で約400人を雇用する見込み。工事完了後には、設備管理に約50~70人を雇用する。

 ダブリンの施設は、同社が5億ドルをかけて2009年7月に開設した。米国以外で最初の巨大データセンターとしてEMEA(欧州、中東、アフリカ)地域の顧客サービスに使われている。データセンターサービス担当ジェネラルマネージャーのChristian Belady氏によれば、同施設は電力消費最適化技術を取り入れ、温室効果ガス排出の削減を図っているという。

 Generation 4は、従来のデータセンターと比べて電力効率を50%向上し、外気冷房によって冷却用水の使用量を99%削減する。Microsoftはデータセンターエネルギー効率に関する欧州連合(EU)の行動規範「EU Code of Conduct for Data Centres」をサポートしている。

 なおMicrosoftは、欧州クラウド事業強化の一環として、2011年3月にベルギーのブリュッセルに、530万ユーロを投じて開発センター「European Cloud & Interoperability Center(CIC)」を開設している。

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