写真1●NTTドコモが開始するエリアメールを使った津波警報
写真1●NTTドコモが開始するエリアメールを使った津波警報
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写真2●NTTドコモが開始する災害用音声お届けサービス
写真2●NTTドコモが開始する災害用音声お届けサービス
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 NTTドコモは2011年2月23日、緊急速報サービス「エリアメール」を利用した津波警報や、災害時にパケット通信で音声メッセージを相手に届ける「災害用音声お届けサービス」を発表した。津波警報は2月24日に、災害用音声お届けサービスは3月1日に提供を開始する。

 津波警報は緊急地震速報と同様の仕組みで、気象庁による津波警報が出た沿岸地域へエリアメールで配信する。携帯電話のチャイムが鳴るとともに、画面に「沿岸部の方は直ちに高台など安全な場所へ避難して下さい」といった警報を表示する(写真1

 災害用音声お届けサービスは音声通話の輻輳(通信の混雑)を避け、確実に相手に音声メッセージを届ける手段として提供する。対応端末や専用のスマートフォンアプリで音声メッセージを録音して、NTTドコモのセンターに送信する(写真2)。NTTドコモのセンターは音声メッセージを受け取ると、送信者が指示した通信先にSMS(ショートメッセージサービス)で通知する。

 着信側はメールから再生を選択することで、NTTドコモのセンターから音声メッセージを受信して再生する。着信側がメッセージを再生すると、その旨を発信側に通知する。送信側の音声メッセージ送付から、着信側の音声メッセージ再生までパケット通信網で通信する。そのため、音声通信の輻輳や発信規制の影響を受けにくいのが特徴だ。

 震度6弱以上の地震など大きな災害が発生した場合に、災害用伝言板と同時にサービスの提供を開始する。3月31日までは体験サービスを利用可能。このほか、毎月1日と15日、正月3が日、防災週間、防災とボランティア週間にも利用できるようにする。