写真●PTCジャパンの杉江泰ソリューション戦略企画室インダストリエキスパート
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 PLM(製品ライフサイクル管理)ソフトを手掛けるPTCジャパンは2012年2月22日、三菱航空機が開発を進める国産小型ジェット機「MRJ」の整備管理基盤の受注に伴う記者説明会を開いた。PTCジャパンの杉江泰ソリューション戦略企画室インダストリエキスパートは「今回の受注をきっかけに、航空業界だけでなく自動車業界などへも当社のPLMの導入を働きかける」と話した(写真)。

 PTCジャパンは今回、三菱航空機のカスタマーサービス部門に「Windchill Quality Solutions」と「Arbortext Service Information Solutions」の2製品を納める。三菱航空機は航空会社への初号機の納入前に、2製品の実運用を開始する見込みだ。

 Windchillは、航空機の運行や不具合情報から、あらかじめ想定した部品の故障間隔とのズレを見極め、最適な整備計画の立案を支援する機能などを備える。一方Arbortextは、Windchillで見つけ出した想定とのズレを整備計画に反映する際の更新履歴管理を主な役割とする。

 杉江インダストリエキスパートは「品質に関する顧客や当局の要求は強くなる一方」としたうえで、「品質管理業務に精通した担当者の配置転換などのリスクを軽減するためにも、ITを使って業務を円滑に継承する仕組みは欠かせない」と強調した。