「ノートン 360 バージョン 6.0」の画面例
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 シマンテックは2012年2月22日、統合セキュリティソフト「ノートン 360」の新版となる「ノートン 360 バージョン 6.0」を発表した。ウイルス対策やバックアップ、パスワード管理などの機能を備える。発売日は、ダウンロード版が2月22日、パッケージ版が2月24日。

 ノートン 360の主な機能は、(1)ウイルスやネット詐欺などからパソコンを守る「PCセキュリティ」(2)パスワードなどを保護・管理する「ID情報」(3)同社が用意するオンラインストレージなどにファイルを保存する「バックアップ」(4)不要なファイルの削除やデフラグなどを行う「PCチューンアップ」の4種類(図)。

 同社では、ウイルス対策機能などを備えるセキュリティソフト「ノートン インターネット セキュリティ」を提供している。「今回発表した最新版のノートン 360は、ノートン インターネット セキュリティ 2012の機能を全て含んでいる」(ノートン事業部 リージョナル プロダクト マーケティング シニアマネージャの吉田一貫氏)。ノートン インターネット セキュリティに、バックアップやPCチューンナップの機能を追加したのが、ノートン 360だといえる。

 新版の特徴の一つは、「ノートンマネージメント」と呼ばれる管理機能を追加したこと。ノートン 360は、1つの製品を3台のパソコンにインストールできる。その3台にインストールしたノートン 360を、同社のWebサイトを通じて一元管理できるようにするのが、ノートンマネージメントだ。管理者として登録したユーザーは、同社サイトを通じて、ノートン 360の稼働状況の確認やアンインストールなどが可能。

 新版では、「IDセーフ」と呼ばれる機能も強化した。IDセーフは、WebサービスのユーザーIDやパスワードを管理する機能。Webサービスのログイン時に入力したIDとパスワードを保存し、再度アクセスした際に自動的に入力することなどができる。

 従来版も同機能を備えるが、IDとパスワードの保存先は、ノートン 360がインストールされたパソコンに限られていた。新版では、シマンテックのサーバーにも保存できるようになった。サーバー上に保存しておけば、ノートン 360をインストールした別のパソコンからも、そのID/パスワード情報を利用できる。同じ機能を備えるノートン インターネット セキュリティ 2012をインストールしたパソコンと共有することも可能だ。

 ノートン 360には、利用できるオンラインストレージが2GBの「標準版」と、25GBの「プレミアエディション」がある。いずれも、有効期間が1年で、3台までのパソコンにインストールできる。

 価格はオープンであり、同社オンラインストアにおけるダウンロード版の価格は、標準版が8480円、プレミアエディションが9980円。パッケージ版の推定実売価格も同じとしている。

 そのほか、「2コニコパック」と呼ばれる製品をパッケージ版のみで販売する。2コニコパックには、有効期間1年、インストール可能なパソコンが1台、利用できるオンラインストレージが2GBのノートン 360が、2パック同梱されている。推定実売価格は8480円。