コミュニティネットワークセンター(CNCI)は2012年2月20日、同日開催の取締役会においてスターキャット・ケーブルネットワークの発行済普通株式および新株予約権のすべてを対象とする公開買い付けを開始することを決議したと発表した。また、スターキャット・ケーブルネットワークと同日付で資本業務提携契約を締結することも決議した。

 スターキャット・ケーブルネットワークも2012年2月20日、同日開催の取締役会において、CNCIによる公開買付けに賛同の意見を表明するとともに、この公開買付けに応募することを推奨する旨など決議したと発表した。

 両社は、東海地区において隣接する地域をサービスエリアとするケーブルテレビ事業者であり、ともに地域密着型のビジネスモデルを志向してきた。そこで、2011年4月から、現在協業しているMediaCat事業以外でも両社が協業することについて協議を行ってきたという。一方で、大手通信業者など他事業者との競合激化などにより解約増加やARPU下落に対する圧力が強まっているなど、ケーブルテレビを取り巻く事業環境は厳しい状況が継続すると予想される。

 このような環境下において両社は、今後も事業の競争力を維持し地域密着型のサービス提供による地域への貢献を継続していくためには、更なる経営基盤の強化が必要との共通認識に至り、CNCIがスターキャット・ケーブルを完全子会社化し経営を統合することが最善の策であるとの結論に至ったと説明する。

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