写真1●RHEL互換OSの新版「Scientific Linux 6.2」
写真1●RHEL互換OSの新版「Scientific Linux 6.2」
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 Red Hat Enterprise Linux(RHEL)互換OSの新版「Scientific Linux 6.2」が2012年2月15日に公開された(写真1)。同じRHEL互換OSである「CentOS」よりも約2カ月遅れのリリースとなった。Scientific LinuxのFTPサイトなどから無料でダウンロードできる。

 Scientific Linuxは、フェルミ国立加速器研究所(Fermilab)と欧州原子核研究機構(CERN)が開発するLinuxディストリビューション。CentOSのリリースの遅れや開発体制の問題があった際、RHEL互換OSの別の選択肢として注目された。

 新版ではインストーラーが改良され、DVDからのインストールの場合にネットワークが必要なくなった。またパッケージを自動更新するコマンド「yum-autoupdate」が改良されたほか、分散ファイルシステム「OpenAFS」やライブCD/USB作成ツールなどのパッケージがアップデートされている。