日本放送協会(NHK)は2012年2月15日、NHKが運営する動画配信サービス「NHKオンデマンド」(NOD)において、使い勝手の改善を目的にサービス内容を2012年4月に変更すると発表した。

 NODでは現在、配信番組を「見逃し番組」(放送終了後14日間以内の番組)と「特選プレミアム」(過去番組のうち、配信開始から約3カ月以内の番組)、「特選ライブラリー」(過去番組のうち、配信開始から約3カ月以上経過した番組)の三つに分類して、販売方法を分けている。いずれの番組も単品購入して視聴できるほか、見逃し番組が見放題となる「見逃し見放題パック」(月額945円)と、特選ライブラリーが見放題となる「特選見放題パック」(月額945円)のパック商品二つも提供している。

 2012年4月以降、特選プレミアムを特選ライブラリーに統合し、これまで単品販売でしか見られなかった特選プレミアムの番組を、特選見放題パックで視聴できるようにする。この結果、二つの見放題パックに加入することで、NODで配信する番組すべてが見放題となる。これはパソコン向けとテレビ向け両方で実施する。

 また、パソコン向けサービスの一環として、スマートフォンやタブレット端末への対応を強化する。パソコン向けサービスでこれまで提供していたFlash Video形式による配信に加えて、HLS(HTTP Live Streaming)形式での配信を追加する。これにより、iPhoneやiPadなどのiOSを搭載した携帯端末でもNODを利用できるようになる。既存のパソコン版とスマートフォン版に加えて、新たにタブレット版のサービスサイトを提供し、いずれのサイトも一つの会員IDで相互に利用できるようにする。利用端末が異なっても視聴途中の番組の続きから再生できる「レジューム機能」を提供し、マルチ端末への対応を強化する。

 さらにパソコン向けサービスにおいて、4月から「ドコモ ケータイ払い(sp モード)」での支払いに対応する。ユーザーはドコモ製のスマートフォンなどの利用料金と合わせてNODの利用料金を支払える。

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