ソーシャルゲーム大手の米Zyngaは現地時間2012年2月14日、上場後初めてとなる決算報告を行った。2011年第4四半期の売上高は3億1120万ドルで、前年同期の1億9580万ドルから59%増加した。

 売上高の内訳は、オンラインゲームによる収入が前年同期比51%増の2億8390万ドル、広告収入が同230%増の2730万ドルだった。

 会計原則(GAAP)ベースの最終損益は4億3500万ドルの赤字(希薄化後の1株当たり損失は1.22ドル)で、これには従業員向けに発行した制限株に関する株式報酬費用5億1000万ドルが含まれる。前年同期は4300万ドルの黒字(希薄化後の1株当たり利益は0.05ドル)だった。

 非GAAPベースの場合、当期の純利益は3720万ドル(1株当たり利益は0.05ドル)となる。また受注高は3億650万ドルで前年同期比26%増加した。

 1日あたりのアクティブユーザーは前年同期比13%増の5400万人、1カ月あたりのアクティブユーザーは同23%増の2億4000万人。月間ユニークユーザーは同38%増の1億5300万人だった。

 2011年通年は視聴者数、売上高、受注高が過去最高を記録した。売上高は11億4010万ドルで前年比91%増加。GAAPベースの純損失は4億430万ドル(希薄化後の1株当たり損失は1.40ドル)、非GAAPベースの純利益は1億8250万ドル(希薄化後の1株当たり利益は0.24ドル)だった。受注高は11億6000万ドルで前年から38%増加した。

 米メディアの報道(Forbes)によると、アナリストらは第4四半期の売上高を3億200万ドル、非GAAPベースの1株当たり利益を0.03ドルと予測していた。Zyngaの株価は、決算発表後の時間外取引で5.16%安の13.59ドルを付けている。

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